SSDによるパソコンの延命VGC-JS52JB
もったいない!!
SONYがまだ元気だった2009年04月発売モデルに「VGC-JS52JB」というのがありました。
http://www.sony.jp/vaio/products/J/
お客様が使わなくなったので廃棄して欲しいとのご依頼で引き取りましたが、故障したわけではないのでリユースすることにしました。
OSが「Windows Vista Home Premium」であったのと、使い始めから6年(引取が2015年)経過していたので内部清掃のついでに、HDDドライブも新品(東芝DT01ACA050)に交換し、OSもWindows7Professionalをクリーンインストールしました。
この手のパソコンは非常に分解しにくいので、分解の参考になる記事を検索しました。
VGC-JS50Bという少し前のモデルの分解記事があったので、参考にさせてもらいました。
http://hotpcb.sakura.ne.jp/js50b_vaio.html
筐体や部品配置は全く同じなので、大変参考になりました。
しかし、HDDドライブを新品に交換しましたが、CPUはインテル Pentium プロセッサー E5200 2.50 GHzのままであり、PowerON後デスクトップ画面が表示されて作業開始となるまでの待ち時間が長く、とてもイライラしますが我慢して使用していました。
なんとかこのイライラを解消できないかと思案していたところ、新品同様のSSDが眠っていたことを思い出しました。
そのSSDがADATA製PremierPro SP920SS 256GB というSSDです。
メーカーサイト: http://www.adata.com/en/ssd/feature/286
メーカーのWEBサイトでは、筐体の色がブラックになっているようですが、この商品はシルバーです。 その後、マイナーモデルチェンジがあったようです。 |
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パッケージの箱の色は真っ白でした。 | |
箱の裏のラベルには Read=560MB/s Write=360MB/s の表示があります。 |
現行モデルのPerformanceは、メーカーWEBサイトによると
Read=560MB/s
Write=460MB/s
となっているようで、Writeが100MB/sだけ性能向上したようです。
現物(マイナーチェンジ前)の速度を計測しているWEBサイトがありました。
http://www.hardwarezone.com.sg/feature-adata-premier-pro-sp920ss-vs-crucial-m550-battle-mainstream-ssds-round-2/results-crystaldiskmark-301-9
ここでは
Read=510MB/s
Write=362MB/s
とほぼ箱の裏のラベル通りの速度が出ているようです。
「VGC-JS52JB」のマザーボードは数年前のものであるため、SATA 3Gb/s であると推測される。
PremierPro SP920SSはSATA 6Gb/s に対応しているのだが、マザーボードが古いため性能をフルに発揮できないであろうが、少しは性能アップするのではないかとHDD→SDDへの換装を試みました。
換装の際に問題になるのが、クリーンインストールではなく現行のHDDをそのままSSDへ移行する場合、HDDの容量が500GBなのに対してSSDが256GBだという点です。
同容量かより大容量のSSDへ丸ごとコピー(クローン)する場合はデュプリケーターを使えば簡単に引越できるのですが、小さい容量のSSDへ丸ごとコピー(クローン)するのには別の手段が必要です。
今回は手持ちのユーティリティソフト「Paragon Hard Disk Manager」を使って丸ごとコピーしました。
さて、どれくらい快適になったか・・・
SSD SP920SS | HDD DT01ACA050 |
SSDへ換装直後にCDIにて調査した結果です。 電源投入回数=40回 使用時間=27時間 あまり使用していなかったことがわかります。 |
比較のために交換前のHDD |
SSDのCDMによる測定 HDDに比較して1.5倍~1.6倍の速度アップ |
HDDのCDMによる測定 |
ATTOによるSSDの測定 |
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ATTOによるHDDの測定 CDMによる測定と同傾向 |
ベンチマーク上は速度アップしていますが、体感的にはどうでしょうか。
BootRacerという非商用利用なら無料で使えるソフトで起動時間を測定してみました。
http://www.forest.impress.co.jp/docs/serial/okiniiri/20110119_420938.html
http://www.greatis.com/bootracer/
BootRacerによる起動時間の測定 電源ONからログオン画面が出るまでの時間は、5秒程度速くなっています。 合計で13秒以上速くなっています。 |
13秒が体感的にどの程度快適になったかは個人的な感想になりますが、PCの電源を切ってある状態から立ち上げて作業可能になるまで待っているあの「イライラ」はかなり解消されました。
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2016年5月9日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:パソコン