アンプの購入
レコードを聴くために何でこんなに苦労しなければいけないのだろう。
CDやMDならラジカセ程度でも聴けるのに。
フォノイコライザー内蔵のレコードプレーヤーでも買うか。
でも、せっかくのSHURE V15TYPEⅢが宝の持ち腐れだ。
新しくアンプを購入しようか。 今は高額なAVアンプか超高級なアンプしか売られていないし、Lo-Dはとっくにオーディオから撤退しているし。
SONYからもパワーアンプは出ていないし。
諦めて、TA−501あたりでも買うしかないのかなあ。 でも、もったいないなあ。 HMA−9500とHCA−8000、HA−505を修理出来るかチャレンジする間、何かで音を出したい。
私の感覚では、どうもHMA−9500の方が故障しているようだ。 色々な人のブログやサイトを見て廻る内に、真空管アンプのキットならパワーアンプも割と安く手に入るらしいということを突き止めた。
アナログレコードなら真空管アンプで聴くといい音がするんじゃないかという漠然としたイメージもあり、真空管アンプのキットを探すことに。
「真空管アンプキット」で検索すると、1番目に「エレキットのサイト」、2番目が「ザ・キット屋」のサイトがヒットしてくる。
真空管パワーアンプキットなら割とリーズナブルな価格で販売されている。
「エレキット」なら、直販よりも他の販売店の方が安く売られている。
2番目にヒットした「ザ・キット屋」をのぞきに行くと、「エレキット」オリジナルのTU-879Sと少しアレンジしたTU-879SVが併売されていた。
色々みているうちに、本格的な手配線のアンプキットにしようかとも思ったが、価格も高くなるし、管球アンプ初心者はいきなり手配線ではなく、プリント基板の入門機にすることにした。
かなり迷ったが、限定物に弱い私は、TU-879SV購入のボタンをポチッと押してしまった。
TU-879SV制作の様子は、他に沢山の方々がブログやサイトに披露されているので、今更私が解説する必要もないだろう。
管球アンプ初心者ではあるが、家が電気屋だったおかげで、小学生の頃から半田ごて握って40数年、キット製作は久しぶりだったが、仕上がりは上々。
ろくに電圧チェックもしないで、いきなり電源ON。
エージングもろくにしないで、HCA−8000に繋いでレコードを鳴らし始める。
ファーストインプレッションは・・・・ 一応音はまともに出た。
やはりHCA−8000は故障していない。HMA−9500の故障だった。
でも、HS−500の音ってこんな音だったかなあ。 あのころと違うなあ~ ←(最近放映されているテレビドラマ「臨場」の中で検視官・倉石義男の決めぜりふ「俺のと違うなあ~」)風につぶやいてしまった。
あまり、楽しい音が出てこない。 その日は、LPを1枚程度聴いたのみだったが、翌週の休日に1日ずっと音出ししていたところ、30年ぶりに音を出したHS−500がエージングされたのか、TU-879SVがエージングされたのか、HCA−8000も目覚めたのか、はたまた自分の耳が30年ぶりにエージングされたのか。
少しずつ、楽しい音が出てくるようになってきた。 よし、HMA−9500を治し、HCA−8000もメンテナンスし、TU-879SVもグレードアップし、HA−505も治るものなら治そう。
オーディオマニアというよりも、エンジニアとしての血が騒ぎ出したみたい。
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2010年6月21日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:オーディオ